COMMENTS from ARTIST

アーティストの皆さんからアルバム"SUNSHINE"へコメントをいただきました。


榊いずみさん(M10「夢の続き」プロデューサー)

 

 

SUNSHINE 榊いずみ

今、海辺の町にいる。
毎日飽きることなく海に浸かっている。海に足を踏み入れる瞬間がスリリングで
好きだ。あったかいのか冷たいのか。毎日まるで初めて海に入るかのように、そ
の日その日ごとに感覚がリセットされる。海との対話だけど、必ずそこに介在す
るのは太陽であり、太陽のご機嫌ひとつでその日のファーストコンタクトが変わ
る。当たり前のことだけど、太陽ってすごいなと日々感じている。

ビードローズのアルバム「SUNSHINE」。 とても強いタイトルに集う曲たちは、

少しずつ前に進めと強く、時にやさしく 鼓舞するような言葉が並ぶ。

ビューティフルルーザーという言葉が象徴的で、 どこか打ちひしがれたところから、

強くなれとささやく。多くの曲のコンポー ザーである佐藤亙の心境なのか、

どこかへ進んでいくことを奮い立たせているよ うな曲が多い。痛いほどの祈りであり、

リスナーともずっと併走しているような 感覚。遠く太陽を目指して歩く旅人の情景が浮かぶ。

でも、どこまでいっても、太陽の足元にたどり着いた人はいない。

人間は、海に似ている。太陽のような圧倒的な何かに左右されながら、日々温度
を変えて、常に動いていく。そこにあるのは敗者の嘆き?そうではないね、
すべてを自分の中に取り込んで、その上で悠々とそこにある海原。ビードローズ
の曲は、まるで海のように揺れ動きながらも、はっきりとそこにいる。
今日も海で、はしゃぎまわって心地良く疲れて、ふと頭を上げると夕暮れ時であり、
太陽と海の逢瀬が始まる。波がやわらかくなった光を受け止める瞬間は、すべての
心をやさしく解いていく。ビードローズという海が1日のほんのわずかな刹那に太
陽を受け止める時、ロマンチシズムが溢れ出す。太陽とは、届かないものへの憧れ。
でも届かないからこそ、恋い焦がれる気持ちで、また太陽は輝きだすのである。

近藤智洋さん(GHEEE / my funny hitchhiker / ex:PEALOUT)

 

アルバム発売、おめでとうございます!

そして、9/1のワンマンもおつかれさまでした。

 

アルバム、じっくり聴かせてもらいました。

曲が良かったのはもちろんだけど

サウンドメイキング、アレンジとミックスも素晴らしかったです。

ヘッドフォンで大きな音で聴くのも気持ち良い!

 

1曲目のBeautiful Loserはリード曲だけあって

すっと身体に入ってきて心地良い。

MVの雨の高速も光がスゴくきれいでした。

一緒にどこかへ行っているよう。

 

そして、曲毎にいろんな表情を見せてくれる

バンドの音が、歌が良かったです。

 

特に好きだったのは10曲目の「夢の続き」からの3曲の流れ。

10曲目、歌ってるその声にドキっとして、また違う世界に連れてかれるようでした。

そこからの「Before the Dawn」の繋がりが良いなあ~

 

そして、「RAINとPAIN」は、もう何度も繰り返して聴いてしまいました。

ほんとに良い曲だと思います。

ライヴで聴きたいなあ。

 

ベースの方が抜けた中でのアルバム制作、

大変なことがたくさんあったと思うけど

ほんとに素晴らしいアルバム、完成、おめでとう!

 

近藤智洋


樫村治延さん(Studio Chapter H[aus] レコーディングエンジニア)

 

70年代アメリカンポップスに現代のフィルターを通すことにより、

モダンJ-POPなるジャンルを確立させた活動歴20年のBeadroads。

シュガーベイブの進化形とも解釈できる意欲作。

良質なポップスを求める人に特におすすめ。